奥多摩は、川沿いの遊歩道や森の中の道を、犬と一緒にのんびり歩ける場所です。都心から電車でも車でも来られて、いつもの散歩とはまったく違う景色の中を歩けます。「奥多摩 犬連れ」で調べている人の多くは、犬と一緒にどう行けばいいのか、どこまで楽しめるのか、何に気をつければいいのかを知りたいのだと思います。

この記事では、愛犬と奥多摩へ出かけるときの考え方と、出発前に確認しておきたいことをまとめます。

まずは行き方を決める

犬連れの場合、電車で行くか車で行くかで準備がかなり変わります。

電車で行く場合

  • 犬はケースに入れて乗せるのが基本: 鉄道会社ごとに、持ち込めるケースの大きさや重さ、料金などの決まりがある。乗る路線の「手回り品」のルールを事前に確認しておく
  • ケースに入れられる大きさの犬が前提: 中型犬以上は電車での移動が難しいことが多い
  • 混む時間を避ける: 行楽シーズンの休日の朝は車内が混み合う。犬にも周りの人にも負担が少ない時間を選ぶ
  • 駅に着いてからも歩く前提で: 駅から散策できる場所まで歩くことが多いので、ケースとリードの両方を用意しておく

電車の乗り換えや所要時間の考え方は[電車でのアクセスの記事](/articles/okutama-access-densha)にまとめています。

車で行く場合

  • 車内での固定: ケースやドライブ用のハーネスで、急ブレーキでも犬が飛び出さないようにする
  • こまめに休憩を: 奥多摩の道はカーブが多く、犬も車酔いしやすい。出発前の食事は控えめにしておくと安心
  • 車内に犬を残さない: 春や秋でも、日なたに停めた車の中はすぐに暑くなる
  • 駐車場所を先に決めておく: 路肩や私有地には停めない([駐車場の記事](/articles/okutama-kuruma-chushajo)も参考に)

山道の走り方は[ドライブの記事](/articles/okutama-drive)にもまとめています。

歩くときはリードを短めに

奥多摩の遊歩道や山道は、道幅が狭く、片側が崖や川になっている場所も少なくありません。

  • リードは常に付けて、短めに持つ: 伸びるリードは狭い道ではすれ違いの妨げになり、足元を外れる危険もある
  • すれ違うときは道の山側に寄せる: 犬が苦手な人や、ほかの犬とすれ違うこともある。犬を自分の体の内側に寄せて待つ
  • 落とし物は必ず持ち帰る: 袋と、おしっこを流すための水を持っていく
  • 立ち入りが決められている場所もある: 施設や一部の場所では、犬の立ち入りに決まりがあることがある。看板や案内に従う

歩くコースは、はじめは短めで平らな道を選ぶのがおすすめです。川沿いを歩く散策の考え方は[渓谷散策の記事](/articles/okutama-keikoku-sansaku)にまとめています。

川辺で遊ぶときの注意

川が好きな犬にとって、奥多摩の川はとても魅力的です。ただし、人と同じように犬にとっても危険があります。

  • 流れの速いところには入れない: 見た目より流れが速く、深さが急に変わる場所がある。犬が流されると、人が助けに入るのも危ない
  • 上流の雨で水が増える: 現地が晴れていても、山の上で降っていれば水位が上がる。水が濁る、流れの音が変わると感じたらすぐに離れる
  • 濡れた岩は滑る: 犬も人も足をとられやすい。岩の上で無理に遊ばせない
  • 川の水を飲ませすぎない: 飲み水はいつもの水を持っていく

川の危険の見分け方は[川遊びの記事](/articles/okutama-kawaasobi)も参考にしてください。

ダニと野生動物への備え

山や草むらを歩く奥多摩では、街の散歩にはない備えが必要です。

  • ダニ対策: 草むらや藪に犬を入れないようにする。出かける前に、ダニ予防についてかかりつけの動物病院に相談しておくと安心
  • 帰ったら体をチェック: 耳の中や指の間、首まわりなどにダニが付いていないか確認する
  • 野生動物の情報を確認: 奥多摩ではクマなどの野生動物が出ることがある。出かける前に自治体などの出没情報を確認し、注意の案内がある場所には近づかない
  • 拾い食いをさせない: 山道には木の実や動物のふんなどが落ちていることがある

季節ごとの注意

奥多摩は都心より気温が低めですが、季節ごとに犬ならではの注意があります。

  • 夏: 日なたの道路や石は熱くなり、肉球をやけどすることがある。歩くのは朝の涼しい時間に。木陰と水分補給をこまめに
  • 春・秋: 気持ちのいい季節ですが、日が暮れると急に冷える。歩くのは明るいうちに
  • 冬: 日陰の道は凍ることがある。寒さに弱い犬には服を。犬も人も、短めのコースで切り上げるのがちょうどいい

人の服装と持ち物は[服装と持ち物の記事](/articles/okutama-fukuso-mochimono)、冬の過ごし方は[冬の奥多摩の記事](/articles/okutama-fuyu)にまとめています。

持ち物リスト

  • リード(予備も)と首輪・ハーネス
  • 飲み水と折りたためる器
  • 落とし物用の袋とトイレシート
  • タオル(川で濡れたときや、車や電車に乗る前に体を拭く)
  • おやつと、いつものごはん
  • ケースやキャリー(電車で行く場合、また宿やお店で必要になることがある)
  • 迷子札(連絡先がわかるものを首輪に付けておく)

お店や宿を選ぶときは事前に確認を

奥多摩には、テラス席で犬と一緒に過ごせるお店や、犬と泊まれる宿もあります。ただし、犬を受け入れているかどうか、どこまで一緒に入れるかはお店や宿ごとに違い、変わることもあります。

  • 公式サイトや電話で、犬連れで行ってよいかを確認する
  • 店内に入れるのか、テラス席だけか、ケースに入れれば入れるのかも聞いておく
  • 宿は、泊まれる犬の大きさや数、部屋での過ごし方の決まりを確認しておく

お昼の選び方は[ランチの記事](/articles/okutama-lunch)、泊まる場合の考え方は[宿泊の記事](/articles/okutama-shukuhaku)にまとめています。

犬連れで出かける人が気持ちよく迎えてもらえるかどうかは、ひとりひとりのマナーにかかっています。次に来る人のためにも、ルールを守って楽しみましょう。

まとめ

  • 電車ならケースに入れるのが基本。乗る路線の手回り品のルールを事前に確認
  • 車なら車内で固定し、こまめに休憩。車内に犬を残さない
  • 歩くときはリードを短めに。落とし物は必ず持ち帰る
  • 川では流れ・増水・濡れた岩に注意。犬だけで深いところに入れない
  • ダニ・野生動物・暑さ寒さへの備えを忘れずに
  • お店や宿は、犬連れで行ってよいか事前に確認

準備さえしておけば、奥多摩は犬と一緒に季節の景色を味わえる、東京ではなかなか出会えない場所です。