奥多摩は車で行くと自由度が上がります。荷物を気にせず積めますし、電車とバスの時刻に縛られません。一方で、行き先を決めていても駐車場を決めていないと、当日いちばん時間を溶かすのがこの部分です。
現地に着いてから空きを探して回る、という進め方は奥多摩ではあまりうまくいきません。駐車場の数がそもそも限られていて、道幅の関係で引き返すのにも手間がかかるからです。先に停める場所を決めて、そこから遊ぶ場所を決める。順番を逆にするだけで、一日がずいぶん楽になります。
満車は「昼」ではなく「朝」に起きる
観光地の駐車場は昼ごろに埋まる、という感覚で動くと奥多摩では出遅れます。川遊びやハイキングの目的地は朝のうちに埋まりきることが珍しくありません。早い人は開場と同時に入っていきます。
季節と天気でも変わります。
- 夏の晴れた週末: 川沿いの駐車場が最も早く埋まります
- 紅葉の時期: 週末は道路そのものが混みます。駐車場に着くまでが長い
- 平日や天気の崩れた日: 同じ場所でもかなり余裕があります
裏を返すと、朝早く着けるかどうかで行ける場所の幅が変わるということです。到着時刻を1〜2時間早めるだけで、選択肢は目に見えて増えます。
出発時刻を決めてから行き先を選ぶのではなく、行きたい場所に停められる時刻から逆算して出発時刻を決める。
停められなかったときの逃げ道を先に決める
どれだけ早く出ても満車のことはあります。大事なのは、そのときに路上で考え込まないことです。出発前に第2候補まで決めておくと、現地での判断がほぼゼロで済みます。
決めておくとよいのは次の3つです。
- 第2駐車場の場所: 第1候補から近すぎないところ。同じエリアの駐車場は同じタイミングで埋まります
- そこからの過ごし方: 場所が変われば遊び方も変わります。「湖のつもりが渓谷になった」でも成立する形にしておく
- 撤退の基準: 「◯時までに停められなかったら別の日にする」を決めておくと、無理な駐車を避けられます
路上駐車や、店舗・施設の利用者用スペースへの無断駐車は絶対に避けてください。生活道路が細く、地元の車や緊急車両の通行に直接影響します。奥多摩は生活の場でもあるということが、この点にいちばん強く出ます。
山道の運転で気をつけたいこと
奥多摩の道は、市街地の感覚のまま走ると疲れます。特に慣れていない人がつまずきやすいのは次のあたりです。
- 道幅: 対向車とのすれ違いに気を使う区間があります。無理に進まず、広いところで待つほうが結果的に速い
- カーブと勾配: 下りでブレーキを踏み続けない。エンジンブレーキを使うほうが安全です
- 落石・落枝: 雨のあとは路面に何か落ちていることがあります。カーブの先を早めに見る
- 自転車と歩行者: 車道を走る自転車、路肩を歩く人がいます。追い越しは十分な間隔で
給油も先に済ませておくのが無難です。山側に入ってからガソリンスタンドを探す前提で走らないほうがいいです。
電車と迷ったときの判断
車が向くのは、荷物が多いとき、小さい子ども連れのとき、複数のエリアを回りたいときです。逆に、紅葉の時期の週末や、お酒を飲みたい日は電車のほうがはるかに快適です。渋滞と駐車場探しがまるごとなくなります。
その日の目的で決めるのがいちばん確実です。電車で行く場合の組み立て方は[奥多摩へのアクセス、電車での行き方ガイド](/articles/okutama-access-densha)にまとめてあります。行き先そのものを迷っている場合は、[奥多摩湖の回り方](/articles/okutama-ko)もあわせてどうぞ。
一日の型をひとつ持っておく
慣れないうちは、次の型で組んでおくと大きく外しません。
- 前日までに停める場所を第2候補まで決める
- 朝のうちに現地入りする(昼着はかなり不利)
- 昼ごはんは早め、または持参で。奥多摩は[昼の営業時間が短い店が多い](/articles/okutama-lunch)前提で
- 帰りは渋滞のピークを外して、早めに動き出す
駐車場の場所・台数・料金・開いている時間は、季節や年によって変わります。行く前に必ず公式の情報を確認してください。特に工事や災害で通行止めが出ていることがあるので、道路情報もあわせて見ておくと安心です。
車で行く奥多摩は、決めておくことさえ決めておけば本当に身軽です。当日の判断を減らしておくほど、遊ぶ時間が長くなります。
